師走の京都を彩る、職人とアーティストそれぞれのワザ
こんにちは、京扇子の白竹堂です。享保3年、1718年から京都で扇子屋を営んでおります。
紅葉が色あせてきたかと思ったら、今度はクリスマスと師走一色に京都の町は染まりつつあります。季節が巡るのは早い……というと紋切り型すぎる表現になるのですが、12月は特にそう感じますね。
さて、今回はそんな京都の様子をお伝えします。
まねきの文字と職人の祈り
まずは、師走の京都の風物詩として知られる歌舞伎の「顔見世興行」。今年も12月4日から25日まで、祇園の南座にて公演中です。今年の演目を見ると『義経千本桜』『封印切』『女殺油地獄』と、あまり歌舞伎に詳しくないブログ担当スタッフ(私)でも知っている演目が並んでいます。
顔見世興行といえば、南座前に掲げられる「まねき」も有名です。独特な文字で出演する歌舞伎役者さんの名前が書かれている様子は、京都の人はもちろん日本全国多くの方がご存じでしょう。
このまねき、実は1枚1枚職人さんが手書きをしています。その職人さんの作業風景が先日テレビで紹介されていました。職人さんが1枚1枚丁寧に書かれる様子にしばし見入ったひとときでした。
まねきの字は、今から100年前に職人さんの師匠が江戸勘亭流という文字を元に考案されたのだそうです。あえて本来ない線や点を書き加えるなどして、文字の空白を埋める工夫がされているのだと、職人さんは語っていました。舞台の客席も隙間なく埋まってほしいという願いが込めて、文字の空白もなくすようにしているのだ、と。
「この字も100年続いているので、もう伝統と言っていいのでは」とおっしゃっていたのが印象的でした。
この職人さんの話を聞いたあとは、あのまねきの文字が一段と華やかに見えるように思いました。
買い物をしながら、アート作品を楽しめる場所
続いてご紹介するのは、白竹堂のお店の近く、寺町京極商店街の様子です。
中でも今回ご紹介したいのは、寺町京極商店街の様子。寺町京極商店街では、2022年12月から2023年12月まで「寺町京極|商店街美術館」というイベントを行っています。
このイベントは、寺町京極商店街のアーケードにアート作品を飾り、買い物とアートを同時に楽しんでもらおうというもの。2022年12月から2023年2月までは、西陣の引箔職人・西山大介氏の「箔アートボード」が展示されています。
買い物をしていると、どうしても視線はアーケードではなくお店に向きがち。しかし、少し視線を上げると素敵なアート作品が……!という、ちょっと粋を感じるようなイベントです。
京都・寺町京極商店街に買い物に来られる際は、ぜひ少し視線を上げてアート作品を探してみてください。
そして、実は白竹堂の喚風(かんぷう)三条寺町店は、寺町京極商店街のやや北寄り、寺町通りと三条通が交差する場所にあります。アート作品を楽しみながら北にぶらぶら歩いて、喚風(かんぷう)三条寺町店にもお立ち寄りいただければ幸いです。
白竹堂からのお知らせ
最後に白竹堂からのお知らせを2つ、お伝えします。
お知らせその1 オーダーメイドの扇子をお作りいたします!
白竹堂では、オリジナルの柄や、竹の部分へのお名前入れ、企業の方であれば企業のお名前やロゴを使うなどしたオリジナルの扇子をオーダーメイドしていただけます。
ご注文いただく本数は1本から承ります。企業の方の記念品に、大切なご家族やご友人へのプレゼントになど、お気軽にご利用ください。
詳しくは、こちらのページにてご紹介しております。
お知らせその2 年末年始の営業のご案内
白竹堂の実店舗および公式オンラインショップの年末年始の営業は、以下の通りです。
なお、詳しくはこちらのページでもご案内しております。
【白竹堂本店】
休業日:12月28日(水)~1月4日(水)
【喚風店】
休業日:12月31日(土)~1月2日(火)
営業時間変更:12月29日(木),12月30日(金),1月3日(火),1月4日(水) 営業時間:12~17時
※営業時間は予告なく変更する場合がございます。詳細は直接店舗へお問い合わせ頂きますようお願い申し上げます。
【白竹堂オンラインショップ】
休業日:12月27日(火)~1月4日(水)
※年内出荷の最終注文受付は、12月26日(月)午前8時までです。休業時間中にご注文いただいた商品の出荷等は1月5日(木)より順次対応いたします。