白竹堂の扇子へのこだわり京扇子の製造工程

扇子は竹を切るところから仕上げまで約八十八工程あると言われ、
何人もの職人さんたちの手によって作られています。
骨づくり、紙、上絵(うわえ)、仕上げ、などそれぞれが分業になっています。

骨づくり

材料は3年~5年の若い竹を使います。薄く細く加工し、親骨には彫り細工や塗工程を施し、要(かなめ)の部分で束ねます。

扇面の紙は、芯紙を表と裏から皮紙で挟んだ3枚合わせのものを使用します。
扇子は先に合わせ紙を作り、その合わせ紙の真ん中に竹を差し込んで作ります。

その3枚合わせの紙を扇面型に切り抜きます。

上絵

切り抜いた紙に絵師が1枚1枚上絵を付けていきます。

折加工

上絵の付いた紙を蛇腹状に折っていきます。

渋引きをした型紙2枚で紙を上下から挟み、1枚もしくは2枚ずつ折り目をつけ、後の仕上げ工程で骨を差し込む道を通していきます。

仕上げ(ツケ)加工

最後の仕上げの工程では、折り目をつけた紙の仲骨が通る部分に息を吹き込み穴を開け、水糊をつけた仲骨を差し込み接着します。

親骨とよばれる両側の太い骨は熱して内側に曲げて紙を接着し、形を整え仕上げていきます。

こうして1本の京扇子が出来るのです。